1 話すこと
TRPGは「トーク」で遊ぶゲーム。
不思議なダンジョンも、スリルに満ちたアクションシーンも、
参加したければ自分から「話す」ことが必要です。
これはまだ慣れてない子どもたちの様子。
積極的に話すのも、なかなか難しいようです。
とはいえこれは楽しいゲーム。
慣れてくるにつれ、彼らの口数も増えて……
どうなるかは、ぜひ他の記事をご覧ください。
2 聞くこと
TRPGはひとりでは遊べません。
みんなで集まれば、それぞれに考えがあるのは当然のこと。
自分の「やりたいこと」をしたくても……それに反対する人がいるかもしれません。
「気配を消して中を見ることができるか」と挑戦しますが……
こんなふうに、自分のアイディアが一番とは限らないのです。
ときには「どっちがいいか」で話し合いになることもあります。
そんなときは、「どっちが成功率が高いか」「どっちのほうが結果が有利になるか」などなど……
意見を交換して、みんなで1つのことを決めるのも、TRPGの楽しみです。
3 選択肢がないこと
「話す」「戦う」「アイテム」……選択肢を選んでゲームを進めるのがコンピューターゲームです。
対して、TRPGには決まった選択肢はありません。
今なにができるか、なにをするべきかはプレイヤー自身が考えます。
小屋の裏側に回って見ると、木の格子のはまった窓を発見し……
窓から中に入るために、色々な方法が提案されています。
どれも、子どもたちが自分なりに考えたアイディア。
そもそも「窓から中に入れば、ダンジョンを楽にクリアできるぞ!」というアイディアも、
最後の「(バレたから)隠れる!」も、誰かから提案されたことではありません。
ときには突拍子もないアイディアも出るけど、それもご愛嬌。
自分で考えた解決方法をみんなに発表するっていうだけで、すごいことだと思います。
(ちなみに、それに対応してお話を進められるGMも、実はすごいんです。)
4 紙に書いて共有する
TRPGは画面を使いませんから、いろんなことを「イメージ」して遊びます。例えば……
「今いる小屋はどんなサイズだろう?」
「間取りや家具は何があるだろう?」
「どんな素材で出来てるんだろう?」
でも、それぞれが考えている「小屋のサイズ」が違ったら、ゲームが進められません。
そのため、場面の様子を「紙」に書いて、おたがいのイメージを修正します。
<子どもGMの描いたマップ>
とはいえ、すべてのことを紙に書くこともできません。そのため、
「紙に書いて伝えるべきことはなに?」
「プレイヤーとGMの間にイメージの違いは無い?」
「どうやって書いたら伝わりやすい?」
といったことをチェックしながら、遊ぶことになります。