1 話すこと


 TRPGは「トーク」で遊ぶゲーム。
 不思議なダンジョンも、スリルに満ちたアクションシーンも、
 参加したければ自分から「話す」ことが必要です。


GM 
:とある村につくと、一人の村人が駆けよって声をかけてきます。「あんたら冒険者の人か?」
参加者
:……
GM 
:「ひとつ助けてほしいことがあるだが」
参加者
:(熱心に聴いている)
GM 
:(様子を伺う)
参加者
:(……?)

 これはまだ慣れてない子どもたちの様子。
 積極的に話すのも、なかなか難しいようです。

 とはいえこれは楽しいゲーム。
 慣れてくるにつれ、彼らの口数も増えて……

 どうなるかは、ぜひ他の記事をご覧ください。

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2 聞くこと


 TRPGはひとりでは遊べません。
 みんなで集まれば、それぞれに考えがあるのは当然のこと。
 自分の「やりたいこと」をしたくても……それに反対する人がいるかもしれません。
 


目の前にはでっかい倉庫。その中に入るのが、プレイヤーたちの目的です。
ジェイソン
:じゃあ突っ込む!
GM
:そうか。でも他の人も賛成してからね。
ジェイソン
:なんで?
GM
:チームで活動してるから、勝手な行動はダメ。ほかの人はどう?
アルス
:うーん…
ロレイン
:さすがにいきなり突撃はね。
マルコ
:そうだ、正面の扉の隙間から中の様子を見たい!
すかさず発言したマルコにほかの皆も賛成。
「気配を消して中を見ることができるか」と挑戦しますが……

 こんなふうに、自分のアイディアが一番とは限らないのです。
 ときには「どっちがいいか」で話し合いになることもあります。
 そんなときは、「どっちが成功率が高いか」「どっちのほうが結果が有利になるか」などなど……
 
 意見を交換して、みんなで1つのことを決めるのも、TRPGの楽しみです。

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3 選択肢がないこと


 「話す」「戦う」「アイテム」……選択肢を選んでゲームを進めるのがコンピューターゲームです。
 対して、TRPGには決まった選択肢はありません
 今なにができるか、なにをするべきかはプレイヤー自身が考えます。


小屋に入ろうとするプレイヤーたち。中からは、人の話し声が聞こえます。
小屋の裏側に回って見ると、木の格子のはまった窓を発見し……
GM
:そこから声の主の姿がちらちらと見えます。
ジェイソン
:ボスだ!
ロレイン
:コイツだけやっつければいいんだ!
マルコ
:裏から小屋に入りたいね。
GM
:倉庫には裏口はないよ。
マルコ
:コレ(格子)はずれないかな?
GM
:外れても、窓は小さいよ。
ジェイソン
:斧でも無理?
アルス
:窓が小さいんでしょ?
ロレイン
:壁壊しちゃえば?(笑)
GM
:(ずいぶん大声でしゃべってるな……)
子どもたち
:がやがや
GM
:(……)
子どもたち
:がやがやがやがや
GM
「そこに誰かいるのかーっ!」
子どもたち
:ばれた!(笑)
マルコ
とっさに隠れる!

 窓から中に入るために、色々な方法が提案されています。
 どれも、子どもたちが自分なりに考えたアイディア。

 そもそも「窓から中に入れば、ダンジョンを楽にクリアできるぞ!」というアイディアも、  最後の「(バレたから)隠れる!」も、誰かから提案されたことではありません。

 ときには突拍子もないアイディアも出るけど、それもご愛嬌。
 自分で考えた解決方法をみんなに発表するっていうだけで、すごいことだと思います。
(ちなみに、それに対応してお話を進められるGMも、実はすごいんです。)

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4 紙に書いて共有する


TRPGは画面を使いませんから、いろんなことを「イメージ」して遊びます。例えば……

 「今いる小屋はどんなサイズだろう?」
 「間取りや家具は何があるだろう?」
 「どんな素材で出来てるんだろう?」

でも、それぞれが考えている「小屋のサイズ」が違ったら、ゲームが進められません。
そのため、場面の様子を「紙」に書いて、おたがいのイメージを修正します。

  <子どもGMの描いたマップ>

子どもGMの描いたマップ   遊んでいるようす

とはいえ、すべてのことを紙に書くこともできません。そのため、 

「紙に書いて伝えるべきことはなに?」
「プレイヤーとGMの間にイメージの違いは無い?」
「どうやって書いたら伝わりやすい?」

といったことをチェックしながら、遊ぶことになります。

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